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歯医者が怖い人ほど、定期的に通ったほうがいい理由

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  • 2021.11.19

 

ずっと虫歯を放置していたらどうなるか

歯医者さんが苦手だと感じる人は、まだまだ多いと思います。
 
歯医者さんが怖いため、できることならなるべく行きたくないと思われるかもしれません。
 
しかし、虫歯があるのにそのまま放置すると、多くの危険があります。

 

① 虫歯がどんどんと進行する

風邪や擦り傷などは放っておいても自然と回復します。

しかし虫歯はそうはいきません。

虫歯は自然治癒することはないのです。

初めの頃は冷たいものや甘いものでしみるように感じる程度でも、徐々に虫歯が進行していくと、神経にまで達し、夜も眠れないほどの痛みになります。

この状態をさらに放置すると、だんだんと痛みを感じなくなります。

そのため「虫歯が治った」と錯覚してしまうのです。

しかしこれは神経が死んでしまったゆえに痛みを感じなくなっただけで、虫歯がなくなったわけではありません。

痛みを感じなくなった後も、虫歯は進行していき、神経が死んで根の先に膿がたまってしまうこともあります。

進行すればするほど治療回数は多くなり、また歯を失う確率も高くなります。

 

② 治療費が高くなる

小さい虫歯のうちに治療できれば、2,000円前後で治療費を抑えることができます。

しかし神経の治療が必要な段階にまでになると、その分治療費も高くなります。

最終的なかぶせ物だけでも、材質によって異なりますが5,000円~1万円ほどかかるでしょう。

審美性に優れたセラミックのかぶせ物を希望するなら、10万円以上はかかります。

もしも虫歯がかなり進行していて抜歯が必要となった場合は、さらに治療が必要です。

その部分を補うためにブリッジや入れ歯をつくったり、インプラントを入れたりする必要が出てくるかもしれません。

インプラントは保険適用ではないため、かなり高額な治療費が必要となります。

 

③ 全身に影響を与える

歯医者さんが怖くてなかなか治療や検診に行けないでいると、虫歯や歯周病が進行しているかもしれません。

とくに歯周病菌は血管を通して全身にめぐると、血栓を作って心筋梗塞や脳梗塞になるリスクが高くなります。

妊婦さんであれば、低体重児出産の確率が高くなります。

虫歯を放置してもいいことは一つもありません。

かえって大きな問題へと発展してしまう可能性が高いです。

 

歯医者が怖くなってしまう原因

歯医者さんが怖いと感じる理由は人それぞれです。

・歯を削る時の音が苦手
・歯を削られている時の振動が苦手
・何をされているのかわからないから怖い
・歯医者さん独特の薬品のにおいが苦手
・子どもの時のトラウマ
・治療で痛い思いをしたことがある
一度嫌な思いをしてしまうと、それがトラウマとなってしまう場合もあります。

歯医者さんに行くのが本当に怖い方の中には、行くことを想像するだけでも動悸やめまいがすることもあるかもしれません。

 

歯医者が怖い人が心がけるとよいポイント

歯医者さんが怖いと感じる方は、どのようなことを心掛けるとよいのでしょうか。

まずはカウンセリングの時に、歯医者さんが怖いことを伝えましょう。

過去に歯科治療で嫌な思いをしたことがあるのか、歯医者さんの何が怖いと思っているのか、など、歯科医師に詳しく話してください。

歯科医師側も患者さんの事情や要望を把握したほうが、治療中もより配慮しやすいです。

また実際に治療を受けている時に、少しでも痛みや怖いと感じたら、遠慮なく左手を上げましょう。

 

定期的に歯医者に通ったほうが良い理由

歯医者さんが怖いと、なるべく行きたくないと思うかもしれません。

しかし、歯医者さんが怖い人ほど定期的に通ってください。

定期検診を受けていれば、虫歯や歯周病の予防につながります。

もし虫歯ができてしまったとしても、小さいうちに治療ができるため患者さんの負担が少ないです。

ブラッシング指導を受けることもできるので、お口の健康を保つ方法を教えてもらうことができます。

怖い人ほど、定期検診・クリーニングを受けることが大切なのです。

可能なら3か月から6か月ごとに検診を受けましょう。

 

なるべく痛みがでない麻酔治療

歯科治療をなるべく痛みなく受けるためには、麻酔が欠かせません。

麻酔にもいくつか種類があります。

 

① 表面麻酔

粘膜に麻酔薬を塗ることで、注射針が刺さるときの「チクッ」とした痛みを感じないように助けてくれます。

 

① 表面麻酔

一般的な歯科治療で広く使われる麻酔法です。

歯茎の内部に注射をして神経に痛みが伝達しないようにブロックします。

 

③ 伝達麻酔

伝達麻酔はあごの奥にある神経の根元に麻酔を行う方法です。

広範囲に麻酔の効果が表れます。

 

④ 吸入鎮静法

笑気ガスを吸入することで、患者さんがリラックスした状態で治療を受けることができます。

 

⑤ 静脈内鎮静法

鎮静薬を点滴によって静脈内に注入します。

患者さんはウトウトと眠った状態になるため、無痛です。

不安感がかなり強い方でも、眠っている間に治療が終わります。

 

 

まとめ

歯医者さんが怖いと思う理由は人それぞれです。

過去のトラウマや、歯医者さん独特の音やにおいなどで苦手に感じるかもしれません。

しかし、治療しないといけない歯があるのに放置していると、虫歯や歯周病はどんどんと進行し、取り返しのつかない状況になってしまうかもしれません。

不安な気持ちを受け止めて治療してくれる歯医者さんを選んでください。

恐怖心が強い方は、吸入鎮静法や静脈内鎮静法を扱っている歯科医院を選ぶこともできます。

歯医者さんが怖いと思う人ほど定期検診に通って、お口の健康を維持していきましょう。