入れ歯が痛い!入れ歯が合わなくなる理由を徹底解明

目次
新しく作った入れ歯が痛くて噛めない。
長年使っていた入れ歯が少しずつ擦れるようになって痛い。
歯科医院で調整しても、なかなか上手くいかない。
入れ歯を使っていると様々な症状が出てきて、困っている方はとても多いです。
作ったばかりだったり、歯科医院で微調整を行ったのになぜ実際に食事を行うと痛くなる時があるのでしょうか?
今回は入れ歯が痛くなる理由についてご説明いたします。
新しい作った入れ歯が痛い
始めて入れ歯を作ったり、新しく入れ歯を作り替えた時など「これで何でも食べれる!」と思いがちです。
しかし、噛んだ瞬間に違和感があったり、だんだんと痛みが出てくるといったことはよくあることです。
「新品なのに最初から痛いなんておかしい」
そう思われるかもしれませんが、実は新品の入れ歯の方が痛みが出やすいと言われています。
新品の入れ歯は必ず調整を行う必要があります。
入れ歯は制作過程において、お口の中の型取りを行います。
それを元に歯科技工士さんなどが入れ歯を作成します。
この段階では、まだその方のお口にハマるだけの入れ歯になります。
実際に食事を行う時には、食べ物を噛んだ時に圧力が掛かったり、擦れたりして痛いと感じるようになります。
イメージとしては新しい靴を買った時を思い出してください。
場合にもよりますが、新しい靴で歩き回ると最初の内は靴擦れを起こして痛くなります。
私は新しい革靴など少し硬めの靴を買った時には、結構な確率で靴擦れを起こして赤くなってしまいます。
ですがしばらく履いているうちにだんだんと馴染んできて痛みはなくなります。
靴の場合は勝手に馴染んできますが、入れ歯はそうはいきません。
主にプラスチックの素材などを使用しているため、擦れて痛い部分などがある時は歯科医院で削るなどして微調整を行う必要があります。
そして食生活は一人一人変わってきます。
お肉が好きな人、魚が好きな人、野菜を多く食べる人、柔らかいものを良く食べる人など食生活や噛み方は様々です。
毎日使い、異常がある部分を少しずつ調整していくことで、それぞれの食生活にあった入れ歯に近づけていきます。
時間がかかり面倒だと思いますが、微調整を重ねて行くことで自分に合った快適な入れ歯になるでしょう。
そのため、新しい入れ歯を使ってみて、最初から全く痛くないという患者様は非常に少ないと言えます。
使っていた入れ歯が急に痛くなった
自分の口に馴染み、ほとんど不快な思いもせずに使えている入れ歯でも痛みが徐々に出てくることがあります。
残念ですが長く使っていればそのような症状は出てきます。
では、調子が良かった入れ歯がなぜ合わなくなっていくのでしょうか?
入れ歯が合わなくなる原因は「身体の変化」と「入れ歯の劣化」です。
まず、身体の変化とは加齢や体調によるものです。
年を取ると身体が衰えていくのと同じで、歯茎も衰えていきます。
正確には歯茎の下にある骨が少なくなってしまった状態です。
よく聞く言葉だと「歯茎が痩せる」という状態です。
そのため、今までぴったり合っていた歯茎と入れ歯の間に隙間ができて、そこが擦れてしまう恐れがあります。
また、部分入れ歯を使っている場合には健康な歯が歯周病などに掛かり炎症を起こしたとします。
すると歯茎は腫れてしまうので、そこに入れ歯が当たって痛いということもあります。
次に入れ歯の劣化とは、長年使用することで入れ歯がすり減ってしまうことです。
保険の入れ歯の材料はプラスチックです。
食事の度に毎日使われ、ものを噛むたびに強い力が加わり、少しずつダメージを受けていきます。
プラスチックがダメージを受けてすり減ると歯茎との間に隙間ができて、噛み辛くなったり擦れて痛みが出るようにもなります。
痛くなってしまったら
入れ歯を入れて痛くなってしまったら、無理に使わずにすぐに歯科医院に相談してください。
そのうち慣れてくるだろうと無理やり使っていると、余計にお口の中が傷ついて調整を行った後も痛い場合があります。
また、合わなくなった入れ歯を使い続けていると噛み合せが悪くなることがあります。
すると頭痛や顎の痛み、肩こりなど全身に悪影響を与えていきます。
お手入れの方法
入れ歯を長く使っていただくためには、毎日のお手入れがとても大切です。
入れ歯のお手入れを怠ると、雑菌が繁殖して不衛生になり臭くなったり、健康にも悪影響を与えます。
また、間違ったお手入れを行うと入れ歯が変形してしまう恐れもあるのでご注意ください。
よく入れ歯洗浄剤を毎日使っているという方もいらっしゃいますが、入れ歯洗浄剤は洗浄成分が強いため、使い過ぎると入れ歯を痛めてしまうことがあります。
日々のお手入れは、食器用洗剤で軽く洗うことをオススメします。
臭いや汚れが気になる場合などに入れ歯洗浄剤を使うとよいでしょう。
まとめ
作ったばかりの入れ歯で、いきなり何でも噛むと痛くなるでしょう。
細かく調整をすることにより、少しずつ自分のお口に馴染んだ入れ歯になっていきます。
また、加齢などによる身体の変化や入れ歯の劣化により、入れ歯が合わなくなってしまうことがあります。
定期的に歯科医院で調整や確認を行うことで、自分に合った入れ歯を長く使用することができます。
合わない入れ歯を使用していると、身体にも不調が出てくる恐れがあるので、早めに歯科医院で調整を行うとよいでしょう。