虫歯

【美味しく食べて虫歯予防】虫歯になりやすい食べ物と予防になる食べ物の違い

  • 虫歯
  • 2017.12.13

目次

まずはおさらい。虫歯ができる原因とは?

虫歯になりやすい食べ物と虫歯になりにくい食べ物の違い

まとめ

 

砂糖たっぷりの甘いお菓子を食べて歯磨きを行わないと、当然ながら虫歯ができてしまいます。

砂糖などに含まれている糖分は、お口の中に住んでいる歯を溶かす原因になる虫歯菌のエサになるためです。

それとは逆に、虫歯予防の効果が期待できる食べ物もあります。

一生自分の歯で美味しくものを食べるようにするには、日ごろの地道な努力は欠かせません。

歯みがきなどのセルフケアを行うのは当然ですが、食べ物にも気を使うこと

によって将来的に残っている歯の本数に大きく影響を与えます。

今回は虫歯になりやすい食べ物と虫歯予防になる食べ物の違いをご説明いたします。

 

 

まずはおさらい。虫歯ができる原因とは?

甘い物を食べて放っておくと虫歯になるのは皆さんご存知の通りです。

では、虫歯になるまでにお口の中では何が起こっているのでしょう?

虫歯ができるまでのメカニズムを知ることで、食べ物に対しての意識も変わってくると思いますので、まずは少しお勉強です。

 

①:お口の中には、すでに虫歯菌が潜んでいます。子供の頃によほど頑張ってお口の中に虫歯菌の定着を阻止していない限りは、あなたのお口の中にもほぼ確実に虫歯菌はいます。

その虫歯菌が糖分が入ってくるのを待っています。

 

②:お口の中に糖分が入ってくると、それが分解されてグルカンというものを作り出します。

 

③:グルカンが歯にくっつくと歯垢になります。この歯垢が虫歯や歯周病の元凶です。歯垢の中には虫歯菌を含め歯周病菌といった、お口の中に悪影響を及ぼすバイ菌が潜んでいます。

 

④:虫歯菌が糖分をエサにして歯を溶かしてしまう酸を作り出します。

 

虫歯菌が出す酸によって歯が溶かされてしまうことを「脱灰」と言います。

しかし、歯も溶かされっぱなしではありません。

唾液の中に含まれているミネラルなどの成分によって、溶かされた歯を再生してくれます。

これを「再石灰化」と言います。

お口の中では、この脱灰と再石灰化のサイクルが繰り返し行われています。

しかし、このサイクルのバランスが崩れ、脱灰を多く行うようになるにつれて虫歯となってしまいます。

虫歯が進行してしまうと、もう再石灰化では元の状態には戻すことはできません。

 

その為、虫歯を予防するためには、甘い物を食べたら、なるべくお口の中に残さないようにするのが大切です。エサとなる糖分がお口の中にいる時間が短いと、歯を溶かしてしまう脱灰の時間も少なくなります。

 

 

虫歯になりやすい食べ物と虫歯になりにくい食べ物の違い

虫歯になりやすい食べ物には条件があります。

チョコレートやキャラメル、クッキーなど皆さんが思い描く虫歯になりそうな食べ物も、もれなく虫歯になりやすい条件に当てはまっています。

条件を上げていくと次のようになります。

 

【虫歯になりやすい食べ物の条件】

・糖分をたくさん含んでいるもの

・お口の中に長い間残るもの

・歯の表面にくっつきやすいもの

・それ自体が歯を溶かす酸性のもの

 

上の3つ目までは簡単に想像がつくものですよね。

チョコレートなどの他にも飴やトライフルーツも該当します。

糖分がたっぷり含まれ、噛むとお口の中にべっちょりとくっつき、舐めているとお口の中全体に広がって長い間残留します。

しかし、ドライフルーツなどの様に栄養価が高く体にとってはプラスになるものは、食べ過ぎに注意し、食べた後は時間が無ければうがいだけでも良いので、必ず何かしらケアを行いましょう。

また、一見すると砂糖が使われていなそうな、スナック菓子や煎餅などにも注意が必要です。これらにも糖分がしっかりと使われている場合が多いのです。歯にもくっつきやすいですよね。どうしても甘い物を食べたい時には、プリンやゼリーなどがオススメです。

いやいや、砂糖たっぷりでしょ?

と思うかもしれませんが、これらは大して噛まないで済みますし、歯にもくっつかないので意外とお口の中での残留時間が短くて済みます。

 

酸性のもので考えられるのは、みかんやレモンではないでしょうか?

これら柑橘類は酸性が強いので、ずっと食べていると歯を溶かすリスクが高くなっていきます。ただし、ビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれているので、1つも食べないでください喰いう訳ではございません。食べた後はうがいをするなどしてケアを行いましょう。

また、ワインも酸性の飲み物なので家でダラダラと長時間飲んでいるのは危険です。

 

 

【虫歯になりにくい食べ物の条件】

基本的には虫歯になりやすい条件の反対です。

想像できるものとしては野菜などですよね。条件をまとめると次のようなります。

 

・糖分が少ないもの

・お口の中に長い間残らないもの

・歯の表面にくっつきにくいもの

・食物繊維が含まれているもの

・噛む回数が多くなるもの

 

ここで新たに登場した「食物繊維が含まれているもの」「噛む回数が多くなるもの」はなぜ虫歯予防になるのでしょうか?

答えは「唾液」にあります。

唾液の仕事には歯に付いた歯垢を洗い流してくれたり、再石灰化には必要不可欠なものです。その中で食物繊維には「唾液の分泌を促進させる」「歯の表面に付いた汚れを落とす」といった効果があります。

食物繊維はゴボウやニンジンなどの根菜類やキャベツや小松菜などの葉物野菜、さらに豆類に多く含まれています。便通がよくなるだけではなかったんですね。

さらに、食物繊維は唾液では消化することができないので、よく噛んでから飲み込みます。

噛むことによって唾液は多く分泌されるので、再石灰化に対して効率的に働いてくれます。

 

 

まとめ

虫歯になるメカニズムを知ることによって、虫歯になりやすい食べ物の条件と虫歯予防になる食べ物の条件は見えてくると思います。

なるべく糖分が含まれていなくて、お口の中に残らないものが虫歯予防に対して効果的な食べ物なので、積極的に食べるようにするとよいでしょう。

もちろん歯磨きなどのケアは必要なので忘れないでくださいね。

 

執筆/ひらかわ歯科医院 院長 平河貴大